自然光の恩恵を最大限に活かす: MC A設計による革新的ファサード
建築設計事務所MC A( Mario Cucinella Architects)が、ミラノ・サン・ラファエロ病院のために設計した革新的なファサードデザインは、病院の「持続可能性へ取組む決意」を高いメッセージ性と説得力を持って体現するソリューションを生み出しました。
建物の高さに匹敵する巨大なブレード状の14,000㎡のファサードに採用されたLAMINAMは、デザイン・機能性・持続可能性においてこのプロジェクトで重要な役割を担っています。COLLECTIONシリーズのBianco Assoluto(CO-20)「絶対的な白色」で覆われた、可動式のファサード・ブレードは日中太陽の位置に合わせその角度を変化させることで太陽光の建物への影響をコントロールしています。
可動式ファサード×LAMINAMが生み出す「持続可能性への貢献」
1. 太陽光の制御によるエネルギー消費削減と快適な室内環境維持
建物外装のガラス面から乾式工法により切り離されたブレードは、ガラスに代わり太陽熱を受け、ガラス面に落とす影は太陽放射による熱負荷を効果的に低減します。これらは室内空調の負担を軽減し、エネルギー消費削減に効果を発揮します。
2. 自然光が拡散された、明るく開放的な空間
高い太陽光反射率(SRI) を持つLAMINAMは太陽光を室内に効果的に拡散し、人工照明に頼ることなく、明るく開放的な空間を実現することで照明コストを削減しています。
3. 空気浄化機能と自浄効果向上による環境負荷とメンテナンスコスト削減
磁器質セラミックタイルに「光触媒効果による空気浄化・殺菌・消臭効果・自浄効果向上」の機能を与えるLAMINAMの追加表面処理加工技術AMBIENCEは、弊社のブランド哲学である「独自性と環境への配慮」を製品として体現しています。可動式ファサードによる太陽光の効率的な利用は、これら光触媒効果を最大限に発揮します。
4. プロジェクトのライフサイクル全体の環境負荷削減
天然原料100%を用い全ての製品が20-60%のリサイクル原料から構成される磁器質セラミックタイル本体は、建築・インテリア空間・プロダクトのライフサイクルのはじまりから終わりまで「次世代の地球環境に責任を持ち、自然や生態系を尊重する企業や人々」への支持表明です。
弊社製品は環境パフォーマンス向上と環境保護のための仕組み構築の客観性を示すISO14001認証を取得しています。リサイクル原料含有率は第三者機関認証により客観性と透明性が担保されます。
LAMINAMは「つくる責任」へのコミットメントにより、SDGsの理念に基づき製品・空間をデザインされる全ての方々に製品・製造の両面で具体的な価値をご提供致します。(LEED,グリーンビルディング,BIM対応)
5. LAMINAMの特許技術から生まれる「世界最薄・最大」セラミックタイル
ミラノ・サン・ラファエロ病院にはLAMINAMの特許技術により製造される世界最薄の本体厚3mmと5mmの製品が採用されました。
㎡あたり重量8.2kg/14.9kgと言うLAMINAMの軽量さが、可動式ファサードへの重量負荷を軽減することで、この革新的なアイデアを支えています。施工にはタイルを事前にフレームに固定し、フレームと可動ユニットを固定する方式が採用されています。
「薄さ」は躯体への重量負担軽減によるコストメリットに加え、製造時における持続可能性へも貢献します。天然原料の使用量が減るだけでなく、タイル焼成時間が短くなることで焼成に必要なガス・電気エネルギーと温室効果ガス削減に繋がります。
MC Aによる革新的なファサードデザインは、自然光の恩恵を最大限に活かし、環境に配慮した建築を実現するだけでなく、居住者の快適性も向上させています。「SDGS・グリーンビルディング・WELL BEING」サン・ラファエロ病院は、現代建築における重要な課題への挑戦であり、建築設計の未来像を示しています。