keytek Headquarters / Formigine, ITALY (CA-6)

■配色とヴォリュームによる建築的オクシモロン(撞着語法)

キーテック本社
フォルミージネ基礎自治体, イタリア
デザイナー/建築家 イングリッド・フォンタニリ

イタリア・モデナ県フォルミジーネのグラフィック・デジタル印刷会社、キーテックの本社は60年代建築を改修することで生まれました。
建築家イングリット・フォンタニーリは、既存の建物の内外装リノベーションに「色と体積のオクシモロンの遊び」によるコントラストの論理を当てはめました。

直線・幾何学模様・カラースケールの組み合わせは「時代が変わっても常にインパクトを与え続けること」を目的に、創造性と独自性のある手法でデザインされました。建物の外部・内部の空間がシームレスな外観を持つことでその他の要素が「統一的であること」の縛りから自由になっています。唯一のライトモチーフとして繰り返し採用される「黒」は、ファサードとインテリアのデザイン要素として、屋外と屋内を貫いています。

シンプルな窓枠で構成された既存の外壁の外周に付け足された金属構造体は既存外壁と分離され、上層部に張り出しの不規則なフレア形状を持つことを可能にしています。この外壁の大きな拡張は様々な建材と仕上げの採用可能性を高め、色の組み合わせによるダイナミズムをさらに強調しています。

レセプションデスクとファサード両面には高さの異なるラミナム(3mm厚)が採用され、デザイン性を損なうことなくセラミックタイルの機能性を発揮しています。高い機能性を持つラミナムのセラミックタイルは、耐衝撃・耐汚性・付着物に対する洗浄性、耐UV変色性と外部での使用にも高いパフォーマンスを発揮します。

■カルチェ、削ぎ落された本質的な美しさ

カルチェシリーズの表層は柔らかく光に満ちた塗りたての漆喰壁やセメントのような水気を表現し、柔らかな印象を空間に与えます。keytekに採用されたカルチェシリーズNero(黒)は、汎用性があり、最も多様なデザインニーズを引き出します。7色で構成されるカルチェシリーズは色相の範囲を拡張し多岐に渡る建築家のニーズにお答えします。

 


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