イタリア・カターニアにあるハビタット・ホテルは、B&B(Bed & Break fast/宿泊と食事のみを提供する比較的小規模なホテル) を本物のホスピタリティ・ブティックへと変貌させたという意味で内装改装による建築的成果と言えます。ホテル改修は、建築家マリアンナ・ノシフォロとアントニオ・スペラが所属するカターニアのデザインスタジオ、ハビタット・スタジオによって考案されました。このプロジェクトは、ロビーから個々の客室、ホテル施設の細部に至るまで、一貫したスタイリッシュでモダンな、印象的でシンプルかつ格調高いスタイルを特徴とし、ラミナムはそこでホテルに個性を与える機能を果たしています。

繊細な色合いと厳選された仕上げにより、真っ白な外壁と典型的なシチリアの装飾が施されたアンティーク調の床。大理石や石といった自然からインスピレーション受けたラミナムのセラミックタイルが採用された壁面や家具・洗面台はその空間と共生し調和を生み出しています。デザイナーは、ラミナムのセラミックタイルを連続的に施工することで、施工箇所を選ばない多彩なデザイン表現を可能にする素材の魅力を十分に引き出しています。

ラミナムは、室内装、シャワー・バスルーム壁面、家具表層面、階段に採用されています。ラミナム大判セラミックタイルは大面積を単一素材で覆い、衝撃や傷、外的ストレスに非常に強く、清掃も簡単なため、公共施設での使用に最適な素材です。
法定不燃材として耐久性に優れ、継ぎ目がなく衛生的であるため、安全・衛生性を確保する必要があるデリケートな環境では、非常に優れた素材となります。

ホテル・ハビタットでは、大理石と石からインスピレーションを得たイ・ナチュラリ・シリーズからブラックとグレーのカラーレンジが採用されています。 ピエトラ・ディ・サヴォイア・グリージア、ピエトラ・ディ・サヴォイア・アントラサイト、エンペラドール・グリージョ、ネロ・グレコの3色は、壁面・床面には厚さは5mm、什器・洗面台の天板には厚さ12mmのラミナムが採用されています。

階段：IN-11 (Pietra di Savoia Grigia Bocciardata)　, IN-27 (Pietra di Savoia Antracite Bocciardata)

左　洗面台：IN-51 (Emperador Extra Bocciardata) , IN-40M (Nero Greco）　右　浴室：IN-51 (Emperador Extra Bocciardata)

左　床面：IN-27 (Pietra di Savoia Antracite Bocciardata) 　洗面台：IN-40M (Nero Greco）　

右　床面：IN-27 (Pietra di Savoia Antracite Bocciardata)

化粧台、浴室壁：IN-40M (Nero Greco)

テレビ台：IN-40M（Nero Greco）