GONGPYONG OFFICE PLAZA / Seoul, SOUTH KOREA (CA-6)

コンピョンオフィスプラザ
ソウル / 韓国
SMDPスタジオ

コンピョンオフィスプラザは、地上階の商業施設と26のオフィスを含む2棟のタワーで構成され、ソウルの中心地に総面積7,850平方メートルの地下駐車場を有しています。歴史的な地区に「都市の伝統」を極めて現代的かつ独自の解釈を加えた建築物が誕生しました。

国際的デザインスタジオSMDPの韓国人建築家、ミン・デホンによりデザインされた特徴的な外観は、「伝統と現代を繋ぐ開口部」というコンセプトから生まれ、韓国の伝統建築を背景としています。
建築的意思表明の役割を担う窓は「過去の伝統の継承を表す透かし建具の形状」と「現代的なガラス窓の開閉機構」という2つの対を成すアプローチが採用されています。

伝統と現代の建築表現が共生し躍動する「窓」は、過去と未来を繋ぐ接点として見る者の思考を促します。

調和を持って織物のように配置された透かし建具とガラス窓のパターンは、外観を特徴づけ人々の目を奪います。外装壁材は対照的・類似的な要素を併せ持つ2つの素材から選ばれました。完全に内部が透過するガラスと外界を遮断する深みのある黒色セラミックタイルは、視覚的に対称でありながら、ソリッドな質感とスケールが全体として調和を生み出しています。

 

建築表層材は建築物およびデザインの「肌」として機能します。耐久性に優れた表層材は単なるデザインの一要素には収まりません。LAMINAMセラミックスラブの特性である耐傷性・耐衝撃性・対汚性、長期の紫外線の曝露下においての耐変色性・耐物質劣化性は、完成されたデザインの美しさを時間経過によるネガティブな変化から守るために存在します。

■水気を帯びた漆喰の美しさを表層に閉じ込めたカルチェ・シリーズ

Calceはイタリア語でライム(石灰)を意味します。石灰に水、砂、すさ、海藻等の自然素材を練り合わせて作られる漆喰は、古代より世界各地の風土に合わせ独自の発展を遂げてきました。その漆喰にインスピレーションを受けたCALCEシリーズはLAMINAMの哲学である「Surface inspired by Nature, which go beyond nature(自然にインスピレーションを受け、自然を超越する表層材)」を体現しています。
吸湿と放湿を繰り返しながら少しずつ乾燥することで生まれる漆喰壁は乾燥後の状態を機能的・美観的な到達点としています。LAMINAMのCalceは漆喰の美しさを「水気のある艶を帯びた塗りたての状態」に見出し、その美観をスラブ上に表現しています。セラミックの特性である高い耐候性・耐傷性・耐汚性・耐薬品性は、完成されたデザインの美しさ維持するために機能します。
カルチェシリーズは塗りたての漆喰の艶という自然界の時効性のある美しさを永続的に提供し、伝統的な漆喰にはない色の多様性を加えています。

 

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