プラトフ空港ビジネスホール
ロストフ・オン・ドン / ロシア

設計：VOX ARCHITECTS

ロストフ・オン・ドンのプラトフ国際空港は、総面積5万平方メートルを誇り、その立地により重要な交通拠点となっています。「コーカサスへの玄関口」として知られるロストフの土壌は肥沃で、年間200日以上の晴天に恵まれています。

VIPラウンジは、広がるガラス張りの窓からロストフの田園風景が一望でき、建築的な視点から見ても魅力的な空間です。ボックス・アーキテクツはこのプロジェクトを設計し、空港周辺の自然の景観を保護し強調することを目的としたインテリアを作り出しました。家具の配置も視界を遮らないように工夫されており、素材としてコルクやセラミックタイルなどが選ばれています。

VIPラウンジの名前「サン・オン・ドン」は、ドン川を照らす太陽を表現した、明るく芸術的なレセプションエリアに由来しています。ラウンジには、ソファやアームチェア、個室席、リラックスエリア、軽食コーナー、子供用スペースが備えられています。最大収容人数は約65名です。

家具、壁面および床の素材は、耐久性、耐火性、防音性能といった高い基準を満たすよう慎重に選定されています。ボックス・アーキテクツはこれらの要求に応えるため、VIPラウンジの床材やトイレの壁面には、1000×3000 mmの厚さ5 mmの「Calce」シリーズ（グレー）や、3 mmの「Filo」シリーズ（シルバー）のラミナム製セラミック大判スラブを使用しています。