HOTEL NODO / Santiago, Chile(LV-3)

「チリは”自然豊かな眺望の土地”として知られています。
私は、その眺望を図像学的象徴的にデザインとして想起させながら、
人工的に自然を再生産したいと考えました。それは美的な意味だけでなく、
建物を有機生命体として存在させると言う究極的な目的に従い実行されました。」
ーリカルド・ステインー

南米・チリ、サンティアゴ。環境汚染と戦うコンセプトを持つホテル・ノードの2300㎡の外装壁にバイオ活性表面処理を施したLAMINAMのセラミックタイルが採用されています。南アメリカと初となる「バイオアクティブ建造物」は首都サンティアゴが抱える深刻な空気汚染と戦うべく、環境サスティナブル建築を専門とするチリ人建築家リカルド=ステイン氏により設計されました。同氏のコンセプトを体現する建材に求められたこと。それは図像学的技法により風景として都心に自然を再現するだけでなく、実際に建物自体が森林のように空気を浄化すること。つまり建物が有機生命体になることを実現させることでした。その手法には、建築家ステファノ=ボリエの設計によるミラノの著名な集合住宅”ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)”のような、石・木建材や随所に設けられた植物設置スペースという設計的解決法ではなく、概念的手法が採用されました。

幹が乱立する森林を想起させるデザインコンセプトにヴェネチアの木材から着想されたLegno Veneziaが採用されました。

「私は自然を象徴する木、その幹が不規則に乱立する森林を想起させ、かつ本物の森林のように空気を浄化する表層材を探していました。そんな折、LAMINAMセラミックスラブがコンセプト・機能・施工の全ての面で最適であることに気付きました。空気浄化機能に加えて、表面処理により雨水が留まりやすくなった表層は酸化チタンの分解機能により表面に付着した有機物の分解自浄効果を高め、長期にわたり美観を保つだけでなく、清掃・メンテナンスの手間とコストを劇的に削減しています。また、乾式工法で施工された大判スラブは窓や建物と外界を分離・遮蔽し、ヒートポンプ空調システムと合わせて建物全体のエネルギー効率を上げることに寄与しました。LAMINAM社と、そのチリの施工パートナーBercia社は1000X3000mmの大判スラブ施工の豊富な経験と知識(乾式工法によるファサード施工、アンカー施工)を元にした詳細な技術協力で、我々では事前に想定できない問題や余分な建材・コスト費用の発生を未然に防ぐことで効率的な建設作業をサポートしてくれました」(リカルド氏)

ステインスアゾ建築事務所:建築家リカルドステインとフェリペスアゾによって2009年チリ・サンティアゴで設立。これまで手掛けたのべ20,000㎡の強力なコンセプトを持つ独創的なプロジェクト群は、原案から細部の過程にまで「デザインの優雅さを忘れることなく“自然”を前面に押し出す」という哲学が貫かれています。

LEGNO VENEZIA series / SABBIA

SDGsの理念に従い、持続可能性に配慮し製造されたLAMINAMスラブは空気浄化(※)、メンテナンスコスト・エネルギー削減を実行しながら、環境問題と戦うホテルノードのコンセプトを支えています。本体原料は100%自然由来で全ての製品がリサイクル原料を20~60%含んでいます。
LAMINAMはお客様のグリーンビルディング・サスティナブルデザインコンセプトの実現に、具体的な取組みと商品価値でお答え致します

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