世界中のアスリートを迎える北京冬季オリンピック・パラリンピック選手村。
その外装20,000㎡にLAMINAMが採用されました。
北京工業団地の中心地にて旧製鋼所を新たな様式で変化することで
北京冬季オリンピック・パラリンピック選手村が生まれました。
大きな窓で仕切られた複合的構造の選手村ファサードに施工されたラミナム社の
大判セラミックスラブは、“メイド・イン・イタリアデザイン”を刻みながら、
建物に豊かさと壮麗さを与えます。
3年に渡るこの建築プロセスは、「既存建物の工業的特徴を残しながら、現代的かつ
持続可能な方法で革新的な建築的ソリューションを提供する」というプロジェクトの
チーフ・アーキテクトであるポー・ホンタオの強い信念の基で実現しました。
ラミナムスラブは物理的・化学的高耐性と言う機能面だけでなく、様式面においても
建築家の要求を満たします。選手村のファサードを飾るOxideシリーズのMoroは、
“鉄材表面に表れる自然の経年変化”を再現し、光を特徴的に反射するその表層は
建物のファサードに特別な強い存在感を与えます。その特性は本プロジェクトにおいて
工業地帯の旧製鋼所とした工業建築様式を選手村としての改修により生まれ変わった
現代建築様式との間に調和をもたらすことを可能にしました。
ポー・ホンタオは、ラミナムスラブ採用の理由をこう説明します。
「選手村プロジェクトは統一性・革新性・持続可能性を3つの柱にしています。
鋼材は一貫した美的統一性をもたらすための選択肢ではありましたが、
耐候性に欠けると判断しました。対してガラスは、建物への過度な重量負担が
あるため候補から外れました。そんな中、ラミナムスラブは私が求めていた全ての
機能的・様式的特徴を持ち合わせていることが分かりました。軽さと耐久性に加え、
Oxideシリーズの特徴である光の当たり方によりその表情を変える面状は、
この複合的な建築物全体をより特徴ある存在にしました。」
全ての建築工事において環境への影響評価が最も重要と考えるラミナム社の
ご提供するスラブは、中国の都市保全と技術的革新の考え方とその実践にも適合します。
選手村の全景