イタリア固有のランドスケープから生まれる大地(TERRA)のタイル表現
■火山灰が刻むポンペイの土壌の記憶
イタリア南部ナポリ近郊に位置するヴェスヴィオ火山。ユーラシアプレートに衝突したアフリカプレートの堆積物が高温で押し上げられ生まれたこの活火山周辺の地形は、ナポリを象徴するランドスケープと言えます。その麓に火山灰に隠された古代都市ポンペイが姿を現したのは1748年のことでした。西暦79年の大噴火により一夜にして火砕流の下に埋もれた都市は当時の人々の生活や文化を息遣いを残したまま現在に伝えています。
■イタリアの土壌の記憶を宿す、TERRAコレクション
LAMINAMのセラミックスラブ、Terra di Pompei(テラ・ディ・ポンペイ)は2,000年前に消失したユネスコ世界遺産に登録される古代都市とヴェスビオ火山周辺に見られる冷え固まったマグマ溶岩をモチーフとしてデザインされました。その表層はポンペイと同じ歴史を生き、ナポリの太陽の下、長い年月で風化した溶岩石の色合いと質感を表現しています。
最新のヒートプリントの技術は表面に風化のひび割れ跡を再現し、そこから予想外の暖かい茶色の色合いを浮かび上がらせます。LAMINAM独自のIN-SIDE技術は異なる粒子サイズ・色味の天然原料の配合によりスラブボディ内部と小口に表面と同様の意匠を持たせることを可能にしています。ベージュとシャンパーニュの間で光を宿す素材の集合体は、イタリアの歴史・風土・土壌から生まれたランドスケープをその表層と内部に宿しています。
■イタリアの地層・土壌の記憶を表層と内部に宿すLAMINAMのIN-SIDEシリーズ
長い年月を経て熱・水・圧力により形成される天然石材や土壌。ラミナムのセラミックタイルは数時間でその自然工程をなぞり100%天然原料から生成されます。デザインをタイル内部から構想するインサイドシリーズは、異なる色味と粒子径の天然原料を独自技術により配合することで内部にも意匠性を持たせます。石や土壌がそうであるように切り出されたタイル内部は表層と連続性があり、小口面を意匠として魅せるデザイン表現が可能です。石材と同様の多様な加工表現にセラミックタイルの機能(耐傷性、耐水・耐湿性、耐候性、耐UV変色性等)が加わったインサイドは「ストーンセラミック」という新しいセラミックタイルの可能性をご提案します。
1200×3000mmの圧倒的な大判スケールで再現される「ポンペイの土壌の質感と色合い」をぜひ弊社ショールームでご体感ください。