2025.11.10
展示会・トレンド情報
CERSAIE2025:セラミックタイルが奏でるイタリア文化のリズム

-最新トレンドと普遍的価値

イタリア・ボローニャで開催された世界最大級のタイル・水回り国際見本市「CERSAIE 2025」は、単なる最新製品の発表の場にとどまらず、イタリアの豊かな文化的価値観先進的な技術が融合した、セラミックタイルの「今」を世界に発信する祭典となりました。本記事では、イタリアのセラミック産業を国際的にプロモーションするためのブランド活動「Ceramica of Italy※」の一環として行われた講演から2025年のトレンドを紐解きながら、ラミナムの新しいコレクションをご紹介します。

※Ceramica of Italyはイタリアの優良なタイル・陶器・食器メーカー150社以上を代表し、イタリアセラミックタイル協会が主導しています。ラミナムはCEOが協会の副会長に選任され、セラミック産業全体の発展に貢献しています。

【参照動画】タイトル:The italian industry of ceramics: product & trends cersaie 2025(ITALIAN) チャンネル名:Cersaie Bologna

  

セラミックタイルと音楽の普遍的言語性:感覚を伝えるテクスチャとパターンの新潮流

CERSAIEの国際的な雰囲気は、セラミックタイルが国境を越えて共有される普遍的な文化的財産であることを示しています。イタリア語が音楽の専門用語の基礎となっているように、イタリアのセラミックタイルもまた、触覚や視覚を通して感情や感覚を伝える「共通言語」として機能します。最新のトレンドでは、セラミックタイル表層のテクスチャーが主役となっています。

自然素材の再現と進化: マットで自然素材を思わせる質感、特にい草や柳編みからインスピレーションを得た立体的な表面処理が空間にダイナミズムを与えています。

光とリズムの演出: 小さな凹凸から大きなマクロな模様まで多様なテクスチャが、光の屈折によって空間に動きと「リズム」を生み出します。この光の動きは、音楽における「休止」のように空間に奥深さをもたらします。

機能性とデザインの両立: 濡れた環境にも安全に対応できる細長いフォーマットの提案など、機能性にも優れた新しいデザインが次々と登場しています。

【カラートレンド / テクスチャートレンド】

  

カラーパレットと素材感の革新:自然との調和

今年のコレクションは、自然と建築を融合させる調和の美学を追求しています。白やクリーム、バター、ベージュなどのニュートラルカラーを基調とし、内外の自然光を取り込みやすい設計が特徴です。青空のような爽やかな色合いや湿った土や革を想起させるアーシーな素材感が、視覚だけではなく触覚的にもリラックス効果を生み出すことが示されました。特に近年のブルータリスト建築で見られた粗さを抑えつつ、より柔らかく魅力的なグレーの多彩なニュアンスがトレンド色として挙げられています。床、壁、家具、装飾と空間全体を色で包む提案やモカブラウンの静かで上品なトーン、イタリアのライフスタイルを象徴するコーヒーカップのような控えめなエレガンスも紹介されています。また、大判タイルや3Dの表面加工による質感の深みや光の反射効果で空間の表情を豊かにする最新技術も披露されました。

ニュートラルカラーの進化: 白、クリーム、バター、ベージュなどのニュートラルカラーが基調となり、内外の自然光を最大限に取り込む設計が特徴です。

アーシーな素材感: 青空のような色合いに加え、湿った土や革を想起させるアーシーなトーンが、視覚だけでなく触覚的にもリラックス効果をもたらします。

洗練されたグレー: 近年のブルータリスト建築に見られた粗さを抑え、より柔らかく魅力的な多岐にわたるグレーのニュアンスがトレンド色として挙げられています。

上品なエレガンス: モカブラウンの静かで上品なトーンは、イタリアのライフスタイルを象徴する控えめなエレガンスを表現しています。

大判と3D加工: 大判サイズや3Dの表面加工技術により、質感の深みと光の反射効果が増し、空間の表情を豊かにしています。

  

トレンドを反映したラミナムの新作コレクション「RARE (レア)」

ラミナムの新作コレクションはイタリア伝統石材からトレンドのカラーパレットをご提案しています。

   

技術革新と歴史の調和:伝統美の現代的解釈

イタリア陶磁器産業は、最先端の技術歴史的モチーフの融合において世界をリードしています。

ビー玉からヴェネツィアの大聖堂まで

イタリア陶磁器技術の先端性と歴史的モチーフの融合が見られます。ビー玉のように小さなフォーマットの大量生産を可能にする工業技術や、深さや光の扱いをコントロールした特殊な表面効果で空間全体に動きを与える設計思想から製品が生まれています。ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂やミラノ大聖堂の大理石工場と連携したアンティーク風の仕上げを持つセラミックタイルは、伝統美と先進技術の両立を体現しています。特殊な顔料と印刷技術によってタイル表面に結晶化した大理石の質感が与えられ、長い年月で風化したような柔らかな触感が生まれます。ポンペイのモザイク画のようなカラフルなアクセントタイルには、色彩表現と触覚表現の豊かさと研究の深さが見られます。これらは単なる製品ではなく、時代の兆候や感性の表現としてのセラミックタイルの価値観を示しています。

工業技術による芸術性: ビー玉のような小さい部材の大量生産を可能にする工業技術が、深さや光の扱いをコントロールした特殊な表面効果を生み出しています。

歴史的インスピレーション: ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂の石材やミラノ大聖堂の大理石工場と連携したアンティーク風のフォーマットは、伝統美を現代の技術で再現する試みです。

色彩と触覚の豊かさ: ポンペイのモザイク画のようなカラフルなアクセントや、材料の表面で結晶化するような質感は、陶磁器の色彩表現と触覚的解釈の深さと研究を物語っています。

アンティークな柔らかい触感をタイル表層に与えるラミナムの表面処理技術:DNA面状


住空間の変化とセラミックタイルの新しい役割:流動的で包容力のある家

現代の住まいのトレンドは、間仕切りのない「流動的な家」へと向かっています。その中でセラミックタイルは、空間を包み込む重要な役割を担っています。間仕切りのないオープン・スペースが増えるなか、壁・床全体に採用可能なセラミックタイルが重要な役割を担い、家具や照明との一体感で居心地のよい安心できるプライベートな場所づくりを実現しています。屋外での日常の喧騒から離れたり、デジタルデトックスのための静けさへの要求が、ミニマリズムと機能性が融合した空間へ誘います。
空間に欠かせない存在としての光。シチリア、プーリア、カンパニア、ヴェネツィアの陽光のようにイタリア各地の美しい光を感じさせる地域性豊かなデザインを持つ製品とプロジェクトがまるでオーケストラのように調和します。

安心できる「セーフプレース」の実現: 壁や床全体を比較的大判のセラミックタイルで統一的に覆われた空間は外部から隔離され包み込まれるような安心感が生まれます。

ミニマリズムと機能性の融合: 空間に静けさをもたらし、ミニマリズムと機能性が融合した、包容力のある住まいづくりに貢献しています。

Ceramics of Italyの強み: 製品とプロジェクトがオーケストラのように調和し、ユニゾンで奏でられる様子は、イタリア各地の美しい光と地域性豊かなデザインを反映し、イタリア・セラミックタイル産業全体の躍動的な力強さを象徴しています。

【海外事例:オープン・スペースと包み込まれる空間】