2024.09.10
PICK UP
美学と環境への配慮が融合するプライベートヴィラ

Villa Geneva
Geneva / Switzerland

JM ARCHITECTURE
Architecture & Photography by Jacopo Mascheroni, JM Architecture (www.jma.it)

ヤコポ・マスケローニが設立したミラノを拠点とする国際的に有名な事務所、JMアーキテクチャーが2019年に完成させたデザインは、形式的な純粋さと、最先端の建築・技術ソリューション(エネルギー効率を最大化するためのラミナムの外装への多用など)が組み合わされています。

LAMINAMはその特徴である「大判スケール・最小限の厚み・自然素材を凌駕する機能性」によって、ヴィラが「La Ceramica e il Progetto」2020住宅部門で特別賞を受賞することに貢献しました。

スイスにおける国際外交の中心地であるジュネーブにある閑静で緑豊かな地区レマン湖。その流出口に位置するヴィラは「美的・視覚的価値」と「持続可能性・ミニマリズム」を極めてエレガントで洗練された形式で昇華した建築物として高く評価されました。

■建物の持続可能性に貢献するLAMINAMセラミックタイル

ヴィラの設計では、建築を自然環境や景観と一体化させ、複数の省エネルギーソリューションを採用することが、すべてにおいて優先されました。この持続可能なアプローチにラミナムは外装材として採用されています。LAMINAMのコレクションから選ばれたCollection/Neroは、このヴィラを形成する3層構造の地上2層部のファサードに1000×3000mmサイズ/厚さ5+の規格で乾式工法により施工されました。

「黒と白の細いフレームの構成が、地上2階の立体的部分と空洞部分を明確にします。その一方で一連の白い沈んだパティオにより、地下レベルに空気と自然光が入るように設計しました。内部空間に使用されるフレームは、LAMINAMの黒色大判タイルと、通気ファサードシステムの白いアルミ・パネルで覆いました。」ヤコポ・マスケローニ

エネルギー性能の高い外壁の大部分はラミナム製で、乾式ファサードにはスティファライト断熱材が使われ、窓とドアは3重ガラスになっています。屋根には太陽光パネルが設置され、遮熱と発電を効率的に行います。またヒートポンプと温水供給の5本の管は地下120mまで届き地熱システムを構成しています。地下には大きな雨水タンクがあり、庭の灌漑用水として利用されます。この別荘は最高のエネルギー効率基準を達成し、*ミネルギーP認証を取得することができた。                                                          *ミネルギーPエコとは スイスにおける省エネルギー建築認証制度基準でミネルギーP(パッシブハウス基準に相当するスイス最高レベルの基準)とミネルギーエコ(エコバウ認証)双方を満たす建物の認証であり、省エネルギー性とエコロジー性や健康性との両面を満たすことを示しています。


LAMINAMは持続可能性を戦略的な開発ビジョンの中心に据えています。全てのラミナム製品はリサイクル原料を20-60%含み、タイル本体は天然原料100%で構成されます。電気・ガスのハイブリット窯は焼成の約75%が電力により行われ、自社の太陽光発電システムより優先的に供給されます。これまで弊社が取得したISO14001、ISO20400、LEED、BREEMS、CAM、EPD等の20以上の第三者機関認証は、SDGsの取組の成果を客観的に実証するものです。これらの取り組みから生まれたセラミックタイル、LAMINAMはMinergie-P認証のような高い省エネ基準を満たす建築プロジェクトに貢献いたします。