磁器質セラミックタイルは適切な施工・使用・メンテナンス下において経年劣化がほとんど生じず、プロダクトのライフサイクルを上回る耐久性を持ちます。
■高い耐久性を可能にするラミナムの独自製造技術
ラミナム磁器質セラミックタイルは石材・粘土の良質な産地であるイタリア・ヨーロッパを中心に厳選された天然原料を採用しています。精彩で均一な粒状に加工された原料は、特許取得のドライスプレー技術により均一で適切な水分量が保たれます。焼成前原料の成形には、弊社が独自に開発した型枠を用いない高圧プレス技術(12,000~21,000トン)が用いられます。大判タイル成形は型枠で押し固める製法が一般的ですが、圧力と空気の逃げ場がないため、微細な空気の残留や部分的な圧力の偏りにより内部の空洞化や不均一性が生まれます。空洞と内部の不均一性は完成品タイルにとって衝撃に対するワレやヒビのリスクが高まることを意味します。
弊社独自の型枠を用いないプレス方式は、プレス圧と微細な気泡を周囲に逃がすことでタイル内部を均一化・高密度化し衝撃に対する高い耐性を与えています。2004年に弊社が世界で初めて開発・特許を取得した「世界最薄3mm厚の大判タイル」は、現在でも製造可能なメーカーが限られています。3mm厚の大判セラミックタイルが製造可能と言う事実は、そのメーカーが非常に高い耐久性を生む技術を有することの証と言えます。硬度と衝撃耐性の最適なバランスに耐水性・薬品性・耐候性等の機能性が加わったラミナムの磁器質セラミックタイルは「ラミナム品質」と呼べる高い耐久性を発揮します。
■プロダクトにプロの食品衛生基準を与えるLAMINAMのセラミックタイル
LAMINAMのセラミックタイルは、MOCA(欧州)・NSF(米国)と呼ばれる2つの国際的食品衛生認証を取得しております。食品生産サプライヤーに対し食品の製造・流通において衛生的な環境を保つことを義務付ける規制に基づくこれらの認証は、食品や食品由来の液体が接する全ての製造機器・設備・梱包材に対し、バクテリアやカビの発生・繁殖の抑制補助機能を求め、傷や凹みへの耐性が弱く、吸水性のある素材は食品残留物が発生しやすく食品調理の場に適さないと判断されます。
LAMINAMのセラミックタイルは、 キズ・摩耗・薬品・洗浄液に対して耐性があり、熱や高温状態においてもたわみや曲がりが発生しません。また磁気質タイル(吸水率0.06~0.08%)の特性により、付着した食品・バクテリア・カビ等はスラブに吸収されず、洗浄液による洗浄で容易に取り除かれます。このような特性は経年変化により損なわれることはなく、プロの食品現場での使用に耐え得る衛生的な表層材として、レストラン等の商業施設をはじめ、ホテル、病院、キッチンブランド、プライベートハウスとあらゆる食の衛生環境を守るためにご採用頂いております。大判セラミックタイルメーカーで初となったNSF食品衛生認証取得は、「大切な人の健康や安心」を願う全てのお客様への支持表明であると同時に、弊社の製品がその要件を満たすことを客観的に証明するものです。
■「法定不燃材料」として実証された耐熱性と安全性
LAMINAMは国土交通省の定める「法定不燃材料」である陶磁器質タイルに該当します。不燃性能を持つ材料には、防火材料と呼ばれる火災時に「一定時間内に限り燃焼せず、煙やガスを発生させない材料」があり不燃材料・準不燃材料・難燃材料に分類されます。これに対し法定不燃材は「燃焼自体が発生しない材料」として建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)第二条第九号の規定に基づき定められています。
LAMINAM磁器質セラミックタイル本体は、高温下・火災時に燃焼による煙やガス等の有害物質を発生しません。そのため法定不燃材に該当しない他のキッチン・テーブル素材、建築用内外壁素材と比較して安全性に優れた素材と言えます。
キッチン天板・テーブル天板にご採用頂ける12mm/20mm厚のLAMINAMは欧州家具安全規格UNI EN 12722に基づき第三者検査機関により実施された耐熱試験において「300℃に加熱された1kgの金属塊を20分間継続してタイル表面に接触させる耐熱試験」において材料の変形、破損、亀裂などの「視覚的な変化が観察されない」ことが実証されています。試験対象はガラス釉薬層を持つ鏡面仕上げ面状、マット面状、水磨き面状の3種で同一の結果を示しています。
■「硬度と耐衝撃性のバランス」を備えた耐傷性の高いラミナムのセラミック天板
ガラスや一般的な包丁以上の表面強度は、完成された製品の美しさを生活用品・調理器具等の日常的な接触による傷から守ります。LAMINAMは型枠を用いない特許技術の高圧プレスにより、硬度と柔軟性の最適なバランスを実現することで高い耐傷性と強度を保っています。
【LAMINAMご採用事例:朝日木材加工様 BRIDGE LAMINAM ダイニングテーブル】
デンマーク家具デザイナー、ハンス・S・ヤコブセンが手掛ける、朝日木材加工のBRIDGEコレクションに、美しさと機能性を備えたセラミックトップテーブルが登場しました。BRIDGEダイニングテーブルの特長として、木部天板内にそり止め鉄柱が内蔵され、余分な留め具や金属といった要素を一切見せず、視覚的にも心地よい空間を作り上げます。デンマーク製の特殊な接合金具で天板と脚をつなぎ、無駄のないモダンなフォルムと安定感を可能にしています。30㎜厚のホワイトオーク天板は、味わいが深く360°どこから見てもシンプルで無駄のないフォルムの美しさを追求したテーブルデザインです。また品質、環境への配慮も欠かさないセラミックトップはダイニング空間に長い間快適さを提供し、家族の中で次の世代へ継承しながら長く愛用していただけるテーブルです。
サイズ2種:180(W1800xD850xH723)または150(W1500xD850xH723、2024年冬ごろ発売予定)
木部カラーバリエーション3色展開:ナチュラル、ダークブラウン、ブラック
セラミックトップ2色展開:OS1、OS2
【家具デザイナー】Hans Sandgren Jakobsen(ハンス・サンガイン・ヤコブセン)
1963年デンマーク出身。家具職人の修行後、コペンハーゲンの「The Danish Design School」で学び、その後、北欧を代表する女性デザイナー、ナナ・ディッツェルのスタジオを経て独立。家具職人と家具デザイナーの両方の技術を持つ彼の家具作りの特長は、ミニマルデザインの追求です。家具に必要な本質のみで構成されたシンプルなデザインは、潔さと素朴なあたたかみがあります。日常生活で使うことを想定し細部にまで気を配って生み出された機能性は、快適さはもちろん洗練された美しさも生み出されます。グローバルに愛される彼のデザインは多くの人の評価を受け、国際的なデザイン賞を数多く受賞しています。
【朝日木材加工株式会社】
朝日木工の協力会社として1966年に設立。現在は、愛知県豊橋市に工場を持ちながらマレーシアとベトナムにも工場を設立しており、海外拠点で設備投資と技術力向上に取り組み、より高度な家具生産が可能な体制づくりを行っています。素材から技術まで、確かな日本品質を提供するために家具製造と生産に対して高い水準を設定しています。この徹底した品質管理、製品化までに厳しい検査基準を設けることで、長期間の使用に耐え、高品質で長く愛される家具を日本の住空間にお届けする、という基準のもと家具作りに取り組んでいます。