2025.02.10
ジャパンディ・スタイルと調和するラミナムの新ブランド「twO by LAMINAM」

ジャパンディスタイルとは、日本の美意識とシンプルで機能的なスカンジナビアン・スタイルを融合させた、近年人気のインテリアスタイルです。

ジャパンディスタイルの定義

日本の美意識: 禅の思想から生まれた「侘び寂び」の概念を大切にし、簡素で自然な美しさを追求します。
・スカンジナビアン・スタイル: 空間に余白を設けたシンプルで機能的、かつ温かみのあるデザインが特徴です。
この二つの要素を組み合わせることで、洗練されたミニマルな空間を作り出します。

■スカンジナビアンスタイル:ユートとヒュッゲが織りなす心地よさ


スカンジナビアンスタイルは、北欧の自然や文化から生まれたインテリアデザインです。明るい色彩、自然素材、シンプルなデザイン、機能性、そして温かみが特徴です。

自然との共存: 自然を敬い、自然素材を大切にする文化が根底にあります。
・平等主義: 質の良いものを手頃な価格で提供する社会背景が影響しています。
・ヒュッゲ(Hygge): 居心地の良さや幸福感を大切にする文化が、温かい空間作りに繋がっています。
・ユート(Ute): 「外」を意味する言葉が示すように、自然を愛し、アウトドアライフを楽しむ文化が、自然素材を取り入れた空間作りに影響しています。

■日本の自然環境と侘び寂び:住空間と幸福感への影響


日本列島は、四季折々の美しい風景、豊かな森林、そして変化に富んだ気候に恵まれています。一方で、地震、台風、津波などの自然災害も多く、人々は自然の力強さ、そして時に脅威に直面してきました。このような自然環境の中で、日本人は自然を畏れ、敬い、共生するという考え方を育んできました。自然の恵みに感謝し、自然の脅威から身を守るために、自然と調和した生活様式や文化が発展してきました。

侘び寂びは、日本の自然観を背景に生まれた美意識です。不完全さや儚さ、そして時間の経過とともに変化していくものに美しさを見出す考え方です。自然のありのままの姿、そして変化を受け入れることで、心の豊かさ、そして内面的な静けさを追求する美意識と言えます。

■ジャパンディ・スタイルの特徴

・ニュートラルカラーや自然界に存在する色の採用
・シンプルでスタイリッシュな空間
・繊細な植物や木の家具の配置
・天然素材の採用


配色

・基調色: 白・グレー・ベージュなどのニュートラルカラーを基調にします。
・アクセント: ネイビー・モスグリーンアースカラーなどの自然な色合いを取り入れ空間に深みを与えます。
・ポイント: 色数を絞り、コントラストを抑えることで、落ち着きのある空間を作ります。

素材

・自然素材: 木材・竹・籐・綿・麻・石材など、自然な素材を積極的に取り入れます。
・質感: 天然石、木の温かさ、籐の編み目、麻の質感など、素材そのものの美しさを活かします。
・ポイント: 異なる素材を組み合わせることで、空間に奥行きと変化をもたらします。

家具

・デザイン: シンプルで機能的なデザインの家具を選びます。
・素材: 木材や籐など、自然素材を使った家具がおすすめです。
・ポイント: 低めの家具を選ぶと、空間が広く感じられます。 

その他

・植物: 観葉植物や生花を飾ると、空間に彩りが生まれます。
・アート: シンプルなアートを取り入れると、空間のアクセントになります。
・ポイント: 飾りすぎず、余白を残すことが大切です。

■ジャパンディ・スタイルと調和するラミナムの新ブランド「twO by LAMINAM」

光・空・灰・楓・苔・小麦・肌。時の移ろいと人の営みの中で色づく自然にインスピレーションを受けたジェミニ・シリーズ。アラスカの雪原・アマゾンの緑・火山の力強さと、調和の取れたニュートラルカラーの色調を立体的な天然石の表層で表現したスレート・シリーズ。

「twO by LAMINAM」の2つのコレクション群は、ジャパンディ・スタイルに高い親和性を発揮します。

  


■ヨーロッパ・タイルトレンドとラミナムの持つ真正性

コロナ禍以降に顕著となり2023年チェルサイエ、2024年ミラノ・サローネにも共通するデザイン表現の1つに「真正性」が挙げられます。天然の素材や天然成分の割合が高く「自然」であるものを取り入れるスタイルが現在もトレンドとして継続しています。

ジェミニは「漆喰」を、スレートは北米原産の「スレート石」を高い真正性(本物であること)を持ってセラミックタイルに表現することを到達点としました。

長い年月を経て熱・水・圧力により形成される天然石材や土壌。ラミナムのセラミックタイルは数時間でその自然工程をなぞり製造されます。精細なグラフィックは大理石・天然石のデザインとしての美しさを最大限に表現し、100%天然原料を採用するタイル本体は、製品ごとに原料配色や光の透過率が設定され表層に自然な深みと奥行を与えます。
3メートル超の継ぎ目のない表層は人工物であるセラミックタイルがより自然のスケールに近づくための規格です。

■自然との調和のための持続可能性

粘土・長石・石英等で構成されるセラミックタイル本体は全ての製品が20-60%のリサイクル原料を含みます。

薄く軽い「 twO by LAMINAM」の製品特性は、天然原料の使用量削減、焼成時間短縮によるエネルギー効率化とCO2排出削減に直結します。2mm厚のセラミックタイルは、3mm厚との比較で原料消費が30%、焼成時間が50%削減され、原料採掘・製造・輸送・施工までのサプライチェーン全体で約70%のカーボンフットプリント削減が期待されます。ラミナム社だけが製造可能な2mmの厚みのセラミックタイルは、生態系への負荷と温室効果ガス削減に貢献します。

「twO by LAMINAM」はデザインと製造の両面で、「移ろいと調和の中に幸福を見出す日本の自然観」と「スカンジナビアの削ぎ落とされたシンプルな美しさ」が融合したジャパンディ・スタイルに高い親和性を発揮します。その高い真正性と持続可能性が「インテリア空間への自然の取り込み」というコンセプトに説得力を加えます。